あっという間に2017年が終わってしまう。(年をとればとるほど早い気がするけど気にしない。)
2017年こういう年だった
今の会社に入って3年目。もう少しで4年目突入します。
去年から見て1年間で、若いクリエイターさんに会ってお話をさせてもらったり、その人たちの苦悩だったり働き方が年々変わって行っているのだなと思った。
今の会社が超絶ゆるい会社で仕事していれば好きにやっていいといえば語弊があるかもしれないけども、それに近い感じ。
去年まではそのゆるさで、死ぬほど大変な思いもしたしその分も得られたことも多かったけど、辞めたいと思ったこともあった。ただ、選択肢として間違っていると思ったので気持ちを切り替えたけども。
会社での気持ちの変化
去年の年末年始は地獄だった
年末年始に自分が携わっているサービスがクローズ決定していて、次の部署異動が決まっていた。
契約社員なので異動させてもらえるのは非常にありがたい。そして、そんな状況だったのにも変わらず昇給まで考えてくれていた。ありがたや。
ただ、クローズ決定していることを社内でしか共有されてない状態で仕事を共にしていた相手のトラブルに巻き込まれる事件が。
「仕方がない」と思えるところと、「え?どういうこと?」と思う自分がいたことも事実で「仕事だから」で打ち消し作業に没頭したけども・・・
そもそものリスクヘッジでどこまでリスクを潰すのかを共有しておらず炎上してしまったのだと私は認識している。
なんでもそう。リスクの上に仕事が乗っかってると思っている。
年末年始、遊びに行っても帰ったら、修正作業をし毎日「これと差し替えてください」「やっぱりこっちにしてください」とかいうやり取りをしまくって、メールがチャット状態になっていて生暖かい目でみるしかなかった。
冬休みに入ってもずっとこの状態が続いていて、冬休みもほぼ仕事で潰された状態だった。
普通にあるトラブルにしても、リスクだったり人の話を聞かなかったり仕事を押し付けたりとかが原因だと考えていて、会社としてはゆるくて最高だけど、ゆるくしちゃダメなところの認識が薄いというのにイライラもした。
サービスクローズ後の引き取り部署
前の部署の半分以下の運営で成り立っているメディア系の部署に異動した。
年齢もバラバラ。Webに疎そうなスタッフもいたのもあるし、前の部署が人の話を聞かずマウンティングしてくるような状態だったので、少々警戒はしていた。
最初は「なぜ、それをしないといけないのか」がわかってもらえなかったし、言葉にしても実感がないから最初は水と油みたいではあったものの、細かく色々と提案するところも評価してもらえたりで悪い環境じゃないと思えていた。
企画に興じてみる
前の部署でも、企画を出していないわけではなかったけども、あまりにも全員が全員自分本位に動いているので、これ以上の負荷はマイナスになると思ったのと、出してもヒステリックを起こされるのがめんどくさくて日に日に、トラブル収束のみに焦点を置いて回避することにしていた。
今の部署は拒否反応に見舞われるものの、話を聞かないわけではない。今回の企画も最初は全く聞き入れてくれなかったけども、ごり押しで企画を通して結果がついてきたら理解してくれた模様。
仕事をして給料という対価をもらうためには、そのお金はどっかで発生した売り上げで、それを会社が分配してくれているものだと思っている。
つまりは会社として売り上げが上がらなければどっかで会社は潰れる。売り上げを発生させるということは時代の変化と、売り上げをあげてなんぼのもんじゃないという感じがしていてお金がどこから発生していて売り上げになっているのかを考えるのは当たり前のことかなと思っていた。
私はWebの仕事をしている人間であり、知らないどこかで別の人が働いて売ってもらったりしているのだ。
ただ、営業や経理など古い職種じゃなく新しいWebという職種で参入しているところで理解してもらえないところもあるし、説明したところでどこかしら他人事になってしまうのもわかっていて実践してもらってようやく重い腰があがる人が多いのでいかに重い腰を上げさせるかというところが一番大変な気がする。
サイトを作るということは今はビジネスとしてあって当たり前になってきてしまっている。
作れば人は来るのではという淡い期待を持っている人もまだ多い気がするし、それでうまくいくケースもないわけではない。
ただ、サイトを作るという行為が正しいかどうか、リアル(例えば印刷媒体とか)に落とし込んだ方が幸せになるのではというところも考えた方がいい場合もある。
例えば、ユーザーの視点としてみなさんはどこで洋服で買っているだろうか。
青山、渋谷、原宿、池袋、新宿・・・はたまた巣鴨?
特に東京は細分化されているので、自分の好みがその街に固まっていることも多い。
渋谷に好みの洋服があれば渋谷で買うだろうし、巣鴨が好きというのであれば巣鴨で洋服を買うのではないかと。
洋服の場合は予定もなく見にいくウィンドウショッピングをするということもあるけども、目的は買う事前予習みたいなところがあるので基本的に自分の好みの街に行って洋服を見るなり小物を見に行ったりするのであり、購入目的がなくても購買意欲が掻き立てれれば購入するという行為におよぶということだと考えている。
目的がなくても、書店に行くには好みの書籍を見に行く、CDショップに行くならCDを見に行くという目的がある。あわよくば、好みだったり新しい発見があるなり購入に進むのだけども
洋服に関しても、CD、本に関しても「ここに行けば好みがある」という認識で行くのでユーザーが購入するリーチは短い気がする。
では、Webサイトに関してはどうだろう。
もともと好きだった、ブランドの検索なり何かした固有のものに関しては認識がしやすいんだと思うのだけども、ウィンドウショッピングみたいにネットサーフィンする人はどのくらいいて、どうやってやっているのだろうかという疑問が出て来る。
正直、路面店なのかデパート的なサイトなのか。偶然出会う商品なり情報に当たる確率は低いと思う。
一部しか切り取っていないので、一概ではないにしてもリアルとデジタルの得意不得意は紙一重なんだろうなと思う反面、どうやったらそこの溝を解消するのかが課題だなと思ったりしていて、長くなってしまったが現在の会社にも当てはまると思う。
企画をした時に渋々だったものの、目的があって新規ユーザーへ自社のサイトを気づいてもらうためにはどういう企画をすると今までのカテゴライズされたファン以外にリーチをすればいいのかという気づきになったと思うし、別部署からの依頼も徐々に増えて行っている感じがしていていい手応えがある。
そして、何より部署メンバーの意識が変わって来て何をしたらいいのかを全員で相談することも多くなって来たし、MTGで議題をあげたら全員で最短の良策を考えるような部署に変わって来て嬉しい限り。
フルリニューアルの提案
現在協力会社に依頼して、サイトをの枠を作ってもらっている。というのも、そもそも異動するまでデザイナーがいなかったのだ。
協力会社のサーバーを使わせてもらって、何かあればメンテナンスしてもらえるのは非常にありがたいことだ。また、CMSも独自のものだからシンプルなところは確かにいい。
ただ、不満も出て来る。使い勝手の悪さ、営業の対応の悪さ。ミーティングにしてもお茶をしにきてるのか?と疑問に思うところが多々ある。
更新費はきちんと払っている。ただ、多額なわけではない。その予算の中でやれることは?という見積もり要件を見せてもらったら全くできていない。
- コンサルやります→GoogleAnalyticsの情報をまとめればいいのか?
- 更新は●時間まで→別途見積もり依頼に勝手にこの●時間分依頼の工賃も含めてしまう
- こういうサービスどうですか?→やりたいと言ってしか見積書を出さない
といった形で、あまりにも対応が粗雑すぎる。工数自体はどのくらいかかるかわかるので、妥当かどうかはわかるけども、時間内にできるのかどうかさえも伝えられないし修正後の報告メールもない。
挙げ句の果てには、メールの失念が多発。忙しいの言い訳。
正直制作会社は大変なのは知っているが、あまりにも甘すぎるのにイライラしている。
つまりはあぐらをかいているのかなとも思っていて、部署内で共有をしてどうするかを検討。
予算を積むのか、それとも他の制作会社を立てるのか・・・
今の状態だと近々このサイトの限界を感じるように他の人たちもなることもわかっていたので、究極の選択みたいになったけど話し合った。
私として、フルリニューアルという名のユーザーの使い勝手のよさを考えたかったので、ワイヤーフレームを作ってどういう導線だといいのかということを提案したら、実際使ってて欲しい機能も出してもらってて、フェーズを切ってフルリニューアルできる状態まで持って行けたのは本当に部署の進歩が見えてて嬉しい。
結果的に、デザインとコーディングまでは私がやることになり、その間に今の協力会社にお願いするか、制作会社を立てるか、私の方でCMSでの構築をするのかを選択することに。
コーディングが思いの外早く終わってしまって、結果的にスムーズに色々と意見を言えて柔軟に対応することも評価していただいているので、CMSも私の方で組むことにしました。
ただ、リスクもある。私が仕事ができなくなったり、やめたりした場合だ。これに関しては、CMSもフルカスタムはするもののCMSは無難なものを選んでおくこと。そうすることで、制作会社へのシフトもできるしDBも作っているので、元の協力会社に戻すことができるようにしている。
今は早くリニューアルしてユーザーに喜んでもらえるのをみんな楽しみにしている。
それもまた楽しい。
会社で頑張っている理由がある
そんなに頑張らなくてもいいとは言われている。体資本だからとも言われる。
ただ、正直いってそこまで働いていない。
定時には上がっていることがほぼ毎日だし、忙しいときは忙しいと認識しているので無理もしていない。
何よりも、資料として書籍の購入も推奨してくれてて事後報告で請求書を出してもいい。そして、就業中にも関わらず勉強会にも率先して行っておいでと行ってくれる。
付き合いがあれば早めに帰るように言ってくれる(自分も早く帰りたいからだろうけど)
とにかく自分のアウトプットのためには好きなだけ時間を費やすことを認めてくれてて、それは前の部署の上長もそうだった。
この会社で働くということは、制作会社じゃなくインハウスなので専門職は孤独と戦いだったりするが勉強する余地を残してくれることが本当にありがたい。
頑張っているのは好きに勉強させてもらってリフレッシュさせてもらえることだと思っているので、勉強した技術はかならず会社に戻すようにしたい。
会社だけで気持ちの変化がこれだけのことが起こって、本当にパワフルに進めていると思う。
ただ、やはり、インハウスでデザインすると孤独だ。孤独な分だけ前進すれば何かに引っ張られたりする感覚がある。
技術を追うのも大変だ。時間に追われてしまうとその分だけ勉強時間を削られたりしてしまうので、時間のやりくりが上手い人は本当に羨ましいと思ったりもする。
前を向くことは大変なことだけども、会社で前進するたびに新たなことを覚えられて本当に面白いなと思っている。
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